[USED 4LP]ムラヴィンスキー＆レニングラード・フィル 「1978年ウィーン芸術週間ライヴ」国内ビクター盤VIC-2234/7

エフゲニー・ムラヴィンスキー＆レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団が1978年のウィーン芸術週間に出演した際の貴重なライヴ録音。
当初ドイツオイロディスク盤で発売されたが音質の悪さもよく知られた録音であるが、インナーの解説で1度目は音質が気になるが2度目に聴いた時にはすべてを忘れて感動した、と宇野功芳さんもおっしゃっているとおり演奏は非常に素晴らしい。
ORFがムラヴィンスキーに録音の許可を取ろうとした際の条件として、マイクが見えないようにセッティングしろ、ということで恐らく何かでマイクを見えないように隠したことが原因のようだ。
弦が弱奏時にくぐもった音になるのが理解できるが、終始音が左右に動くのや強奏時に急にリミッターが働くような不自然な音量変化はいまひとつ理解できないが、ムジークフェラインの豊かな響きも手伝って大半の部分は非常に素晴らしい録音であると思う。
何かの陰から回り込んで飛び込んでくる音のダイナミックレンジの幅は凄まじく鳥肌ものである。
できれば、ヘッドホンなど極力レコードの原音に近い音で聴くことをおすすめしたい。

【収録曲】
ショスタコーヴィチ：交響曲第5番ニ短調作品47
チャイコフスキー：交響曲第5番ホ短調作品64
シューベルト：交響曲第8番D.759
ウェーバー：歌劇「オベロン」序曲
ブラームス：交響曲第2番ニ長調作品73

エフゲニー・ムラヴィンスキー（指揮）
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
（録音）1978年6月12日、13日　ムジークフェラインザール（ウィーン）